Fujianne

中国は福建省産の香り高いジャスミンティー「胡蝶牌」の茶葉を贅沢に混ぜ込んだ繊細な生地に、柚子の香りと酸味が生きたチョコレートを合わせ、上品なラング・ド・シャに仕立てました。

中国茶とジャスミンティーの
成り立ち

お茶の発祥の地とも言われる中国では、4000年ものお茶の歴史と、数百種ものバリエーションがあるといいます。

長い中国史においても、お茶は常に重要な生産物として国内外の人々を魅了してきました。

ここでは、主要な中国茶のひとつとして、特に女性に人気のある「ジャスミンティー」にスポットを当てます。

ジャスミンティーとは、ジャスミンの花の香りをつけた緑茶を指します。

中国は南東部に位置するお茶の一大産地「福建省」において、お茶を遠隔地へ輸送する際の品質保持と香り付けのため、身近なジャスミンの花の香りを茶葉に吸着させたのが始まりといわれています。

香りを移す作業は、シンプルに茶葉と花を混ぜておいておくのみで、人工的なものは一切加えません。

この発明は、お茶との付き合いが長く、茶葉の性質をよく理解していた福建人の素晴らしいアイデアと、素材のポテンシャルの高さとが共存していた福建省ならではの傑作といえます。

すっかり香りを移し終えたら、混ぜ合わせたジャスミンの花をきれいに取り除きます。

花びらが残っていると、お茶を淹れたときに雑味が出てしまうためです。

等級の高いジャスミンティーほど、何度も吸着作業が重ねられますが、花びらはほとんど残っていません。

福建省産ジャスミンティー
「胡蝶牌」

Fujianneには、鮮やかな青い缶が目を引く「胡蝶牌」のジャスミン茶葉を使用しています。

焼き上げても失われない、ナチュラルで華やかな香りと、同時に緑茶らしい適度な渋みも持ち合わせている点は特筆すべきです。

そして何より、農薬等に関する品質管理の徹底という重要なポイントを押さえています。

胡蝶牌

「胡蝶牌」を商標登録している福建省茶葉公司は、日本でポジティブリスト制度が導入されるかなり前、先にヨーロッパ市場でこの制度が導入された頃から、自社の生産に携わる茶畑の農業従事者やジャスミン栽培農家、工場生産者を含む全ての関係者に対し、徹底的な農薬教育を実施しています。

使用される農薬についても全て同社が管理しており、仕入れ購入から保管、各茶畑に自社流通網によって配布されるため、農薬そのものに関するトレーサビリティーも完全です。

出典
【胡蝶牌】茉莉花 |ジャスミン茶の輸入販売 | 中国貿易公司 (ctrading.co.jp)

柚子チョコレートとの出会い

ジャスミンティーの心地よくもエキゾチックな香りに合わせ、同じく中国原産の柚子を取り入れました。

フランスの高級チョコレートメーカーValrhona(ヴァローナ)社の画期的なクーヴェルチュールチョコレート「Inspiration Yuzu(インスピレーション・ユズ)」をサンドしています。

Inspiration Yuzu

クーベルチュールの口溶けはそのままに、フルーツのフレッシュで力強い味わいと、鮮やかな色合いを実現した初めてのフルーツ・クーヴェルチュール「インスピレーション」シリーズ。

高知県産ゆずの弾ける甘酸っぱさを際立たせる、ほのかな苦みと淡い色味。

天然由来の原材料のみを使用し、保存料、着色料、香料不使用。

出典
チョコレート | ヴァローナ ジャポン株式会社 (valrhona.co.jp)

中国茶のイメージであっさりと仕上げたクッキー生地に、カカオバターの絶妙な口溶けの濃厚さと、チョコレートとは思えないはっきりとした柚子の風味が加えられると、Fujianneの世界観は瞬く間に完成されました。

ペアリングを楽しむ

「お茶を楽しむ」という中国の伝統的な飲茶文化に倣い、お菓子に合わせるお茶も、楽しく選んでみてはいかがでしょうか。

冒頭で述べたように、中国茶には4000年もの長い歴史と数百種ものバリエーションがあると言われています。

せっかく中国茶の世界に足を踏み入れたならば、好みのお茶に出会いたいものです。

単純にジャスミンティーや無難なお茶を合わせるのは芸がないとお考えでしたら、是非お試しいただきたいのはライチティーです。

ライチも中国原産のフルーツであり、楊貴妃を想起させる独特の甘い香りが、ジャスミンのフローラルな香りと相まって、よりオリエンタルな雰囲気を味わえます。

お味はいかがでしたか?
感想を是非💓ボタンでおしえてください!
👇