Océanienne

ひとくちサイズのクッキー生地に、チョコレートとココナッツをまとわせ、小さな「Lamington(ラミントン)」を表現しました。

無漂白のオーガニックココナッツの甘い香りとシャリシャリとした食感、とろけるチョコレートの後に、エアリーな口溶けのクッキー生地が儚く消え、後に残るのはタヒチバニラの心地よい余韻。

ラミントン

Lamington~ラミントン~

オーストラリアは北東部に位置する、クイーンズランド州発祥のお菓子。

オーソドックスなものは、チョコレートソースでコーティングした四角いスポンジケーキに、ココナッツをまぶしたものです。

バリエーションも豊富で、間にクリームやジャムを挟んだもの、手でつまめるものからケーキのように大きなサイズまで、現地のスーパーやベーカリーでは必ず見つかる定番のお菓子となっています。

2006年には7月21日がナショナル・ラミントン・デーと定められ、国民的ラミントン愛の大きさを物語っています。

ラミントンという名前は、オーストラリアがイギリスの植民地だった時代、19世紀末頃クイーンズランド総督を務めたイギリス人「ラミントン卿」に由来していると考えられています。

ココナッツ

成り立ちには諸説ありますが、一説ではラミントン卿お抱えのシェフが、急な来客のためにありあわせの材料で作った即興のお菓子とされています。

当時のヨーロッパで、ココナッツを料理に使用することはほとんどありませんでしたが、彼の妻が、ココナッツを日常的に使うタヒチの出身であったことから、とっさにココナッツを思いついたようです。

ニュージーランド発祥?

広大なオーストラリアの一邸宅で偶然生まれたお菓子は、わずか1世紀足らずで国内の人気をほしいままにしただけでなく、タスマン海を渡り、ニュージーランドの人々をも虜にしてしまいました。

あまりの定着ぶりに、「実はニュージーランド発祥のお菓子である」という新聞社の冗談を真に受けるニュージーランド人が大勢いたそうです。

特にオセアニア地域の人々にとって、ラミントンが愛すべき魅力的なお菓子であることがうかがえます。

タヒチの文化を交えて着想、オーストラリアで生まれ、ニュージーランドでも市民権を獲得したラミントン。

オセアニアの海を舞台に、今なお存在感を放つお菓子です。

オセアニア諸国になじみがある人にもない人にも、新しい発見をもたらすお菓子でありますように。

出典

とってもおいしいオーストラリアの伝統的なお菓子『ラミントン』│Down Under オーストラリア (downunderaustralia.net)

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