フランスは南東部に位置する、プロヴァンス地方の伝統的なハーブミックス「Herbes de Provence(エルブ・ド・プロヴァンス)」に、ラベンダーとカマルグの塩を合わせ、自然の恵み豊かなプロヴァンスを表現しました。
プロヴァンスのハーブ
約2000年前、古代ローマ時代からプロヴァンスの地に自生していた様々なハーブは、薬草としてのみならず、料理の香り付けにも積極的に使われてきました。
肉や魚の臭みを消したり、野菜と共にグリルしたり、幅広い食材と相性が良く、地中海料理には欠かせない万能ハーブミックスとしての地位を獲得しています。
組み合わせるハーブの種類や割合に厳密な決まりはなく、家庭によっても異なりますが、一般的にはタイム、ローズマリー、セージ、セイボリー、マルジョレーヌ、オレガノ、ローリエ、バジル等が含まれます。
Biscuiterie èreでは、Provençaleのための理想的なエルブ・ド・プロヴァンスを追求し、オリジナルブレンドにこだわっています。
ラベンダー
痩せた石灰質の土壌、標高の高さ、そして乾燥した気候を好むラベンダーは、条件の整ったプロヴァンス地方に早い段階で定着しました。
こちらも古代ローマ時代以降、ラベンダーの持つ素晴らしい芳香はもちろん、抗菌や消臭の効能が薬剤として重宝され、プロヴァンスの人々の生活に多大な恩恵をもたらしてきました。
現代では観光名所としても注目され、どこまでも広がる圧巻のラベンダー畑は、世界中の人々を魅了してやみません。
Biscuiterie èreでは、香り高いフランス産ラベンダーを取り寄せ、自家製エルブ・ド・プロヴァンスの一部として使用しています。
カマルグの塩
同プロヴァンス地方の「Camargue(カマルグ)」には、紀元前4世紀以来、塩の生産を担ってきた「Aigues-Mortes(エーグ・モルト)」と呼ばれる広大な塩性湿地帯があります。
ここでの伝統的な製塩方法は、とてもユニークでありながら、現代までしっかりと守られ受け継がれています。
まずは半年間という長い時間をかけて、湿地に海水が循環するのを助け、自然の力で塩の結晶化を促します。
そして年に一度、人の手で結晶が集められ、優しくまろやかな甘みさえ伴った、この貴重な塩を手にすることができます。
さらに特筆すべきは、エーグ・モルト塩沼がNatura2000に参加していることです。
自然の声に耳を傾ける術を知っている伝統継承者たちは、湿地帯の生態系との共生とそのための環境保護に取り組む姿勢を表明し、この地での製塩の豊かさや価値を、さらに高みへと導いています。
Provençaleでは、2種類のカマルグの塩を使い分け、塩味の感じ方に変化をつけています。
ペアリングのすすめ
プロヴァンス地方は、すっきりとしたロゼワインの生産も盛んです。
こちらも長い歴史のある産業で、紀元前600年頃に、古代ギリシア人入植者によってブドウが持ち込まれ、ワイン造りが始まったとされています。
プロヴァンスワインとの相性も考慮し、Provençaleは穏やかな塩味とほのかな甘みをバランス良く感じられる仕立てとしています。
よりプロヴァンスに浸れるワインペアリングを、是非お試しください。
そしてもちろん、ハーブティーもおすすめです。
敢えてお菓子には使われていないハーブを選べば、より複雑で奥行きのある印象へと変化が楽しめます。
疲れた心を労り、リラックス効果を高めたいときに。
大切な癒やしの時間に、そっと花を添えるようなお菓子でありますように。
出典
南仏プロヴァンスのラベンダー精油の歴史 | ブルーダルジャン・ジャポン (bleudargensjapon.co.jp)
シャトー・デュ・ボワについて | トゥルーラベンダーのオーガニックコスメ〈シャトー・デュ・ボワ〉 (lcdb.jp)
Fleur de Sel Le Saunier de Camargue |Saunier de Camargue – フルール・ド・セル – セル・ド・メール
フランスのリゾート地、プロヴァンスで造られるワインの魅力 | エノテカ – ワインの読み物 (enoteca.co.jp)
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